2021.11.27

 

11月27日、えん最後の利用日となりました。

高橋は、「支え合う居場所としてスタートし、皆さんの互いに影響し

合うという目指していた形になりました。また多くの学びを頂いた

と思っています」と挨拶しました。

感謝の言葉とともにささやかなプレゼントを渡し、これからの人生に

エールを贈りました。

“人生を時間やお金で縛られず、ワクワク ドキドキで彩る”

皆さんそれぞれ これまでを振り返って尽きない想いを話し合って

いました。

これまでご支援頂きました皆さまに感謝申し上げます。

次のステップに向けて、活動していきたいと考えています。

 

2021.9.19

このたびダイバーシティえんは、現在の場所(借家)での開催が困難と

なり11月末をもって閉じることとなりました。(取り壊し予定)

近くに条件に合った場所が確保されれば継続する意志がありますので

長いお休みと考えています。

互いに認め合う関係性が醸成され、また食器洗いなど自立行動が芽生えてきて

ファミリー感のある状況になった中で、突然の閉鎖を聴いた皆さんも残

念と寂しそうにされていました。

多くの方が集いの場を必要と考え、人との交流を求めていることがアン

ケート調査(市内地域包括センター)によって明らかになっています。 

更に言いますと地域サロンよりハードルの低い「ご近所」の集い=えんの

ような形態が気軽に利用出来るものとして大切だと感じています。

えんでは利用者さんにこれまで経験したことのなかった事などにもチャレンジ

して頂きました。例えば俳句などは、分からないと言いながらも季節を詠

む楽しさに気付いたりされています。また世の中の動向にも目を向けて

頂くために「新しい言葉」やコロナなどの出来事について随時、話題提

供をしてきました。集うことによる「人のつながり」がからだと心の健康に

少しでも役立ったのではないかと自負しています。残り2ヶ月余りです

がこれまで通り元気に通所して頂きたいと願っています。

 

2021.6.1

先頃、厚労省は孤立・孤独に関する調査報告を発表しています。人とのつながりが減った

ために社会的に孤立しているとみられる人が推計で18歳以上の12%にのぼり、特に1人

暮らしの高齢男性が孤立しやすいとの調査結果を厚生労働省研究班がまとめました。

これはコロナ禍以前の調査(2017年)でしたが、政府は新型コロナウイルス禍で

自粛生活を求められ深刻化する孤独・孤立問題をめぐり、実態調査を今年の

12月から実施すると発表しました。

全国の全世代が対象で調査期間は来年1月までで、集計・分析し、結果を公表をする

予定としています。これによってより詳しいことが明らかになると期待されます。

今こそ感染対策をした上での人との繫がり、地域での集いが必要だと考えられます。

金沢市はまん延防止等重点措置期間中ではありますが、「えん」は6月から再

開しました。(5/11~5/29の間 お休みしました)

 

2021.3.7

開設当日、挨拶をする高橋

 

えんは開設4周年を迎えました。2017年3月7日は、寒い日にもかかわらず民生委員

方やボランティアなど多くの方に参加して頂きました。まるで昨日の様に思い出されます。

節目の日を迎えるに当たり、安定した継続性の観点から、財務体制の盤石化や地域への

周知活動など初心を忘れず地域共生のえんを進展させていきたいと気持ちも新たに

しているところです。*

昨年3月から今年2月末までの実績は、開所日84日、利用者のべ713名(前年比14%減)

1日平均8.5人(前年比同率)でした。コロナに翻弄された1年でしたが、4月から5月中旬ま

でのお休みを「えんが楽しみ!」との声に再開することが出来ました。今年はワクチン接種

も始まり、希望の持てる年になりそうです。えんでもイベントなど前向きに取り組んでいき

たいと考えています。皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

*開設日圓田のコメント:

「多様性という意味とともに1人1人が違うからこそすばらしいということで

命名されたダイバシティ-えんがスタートします。

2年前から始まった新しい介護予防・日常生活支援総合事業がありますが、私たちの

スタートするこの場所は行政とは関係なくこれまでの町内会などととは違ったコミュ

ニティを目指していきたいと考えています。互に助け合い、刺激し合いながら

暮らすためのまちづくり、コミュニティづくりを実践していきたいと思っています。

一緒に何かを楽しむ、手を貸したり借りたり、知恵を出し合ったりして人が集い一方

で参加者の目的が異なってもかまわない、それが居心地のよさをつくると考えます。

私自身も皆さんと一緒に楽しみたいと思っています。

 

2020.12.26

 

冬らしい冷たい雨や霰の降る中、今年最後のえんはちょっと豪華に忘年会でした。

まず、高橋が「宝ものとも言える健康で1年過ごし、集うことが出来ました。互いの刺激

によって進化し、生きる力を得られるような居場所になったように思います」と

挨拶をして始まりました。その後皆さんに今年を振り返って頂きました。

「生きがいとしてえんに通うことが出来た」「コロナで孫の応援に行くことが出来ず残念だった」

「脚が痛くなり、身体がイマイチの1年でした」「お陰様で1年元気でいられたことに感謝」

など思い思いに話されました。

今年はコロナ抜きには語ることが出来ない1年となりました。

3周年イベントの中止、4月から5月中旬までの休止はありましたが、

83日間のべ727名の利用があり感謝の気持ちでいっぱいです。

コロナ禍によって「大切なもの」は何かということを考える機会になった

と思いました。居場所としてのえんは、食事をともにすることも大切ですが

「つながる」こと「つながり続ける」ことの大切さを改めて感じました。

大袈裟な言い方かもしれませんが、そのことで心がひとつになり、安心感が生まれた

ようにも思いました。悪いことばかりじゃなかった2020年もあと僅かです。

フォローして下さいました皆様に感謝するとともに来年も宜しくお願い申し上げます。

尚、新年1月9日からスタート予定です。

 

2020.10.3

 

えんの玄関先には、紫式部の実が秋を告げています。定着してきた新しい生活様式で皆さ

ん元気に通って来て頂いています。着くなり「ひどい(身体的につらい)」と言うSさんは、

バスを乗り継いで1時間も掛けて来て下さいます。歩行速度は、えん利用者の中で一番と思

われるくらい速いです。少し耳が不自由で皆さんとの会話に入れない時もありますが、周

りの方が耳元で話すといっぱい応えて下さいます。そういう気遣いが自然にでてくる微笑

ましいシーンです。 

Yさんが1ヶ月に及ぶ入院生活から元気になられて久しぶりに参加されました。皆さんYさ

んの身体を心配していて「おめでとう」の挨拶となりました。いつもの顔ぶれとなり、

本人も嬉しそうで華やいだ「えん」になったように思いました。



2020.8.15

コロナ禍によってリモートやオンラインでの繫がりが増え、それまでの移動や

待ち時間などいわゆる「無駄な時間」を使わずに済み効率的になったという

新たな時代であるとも言われています。

例えば喫茶店などの会話は、取るに足らない無駄な時間かもしれません。

それは、お互いの親密さを確認するための言葉を費やしているだけで猿の毛繕いと

大差ないとあるコラムにありました。しかし猿の毛繕いは、グルーミングという

親愛のコミュニケーションで不安が和らぐ行為と言われています。

また、人が前向きに生きていくためには他者からの承認が必要です。

「自分がここで受け入れられている」という気持ち、

その承認願望を満たす居場所としての「えん」。

このコロナ禍の不安な社会でも閉じこもることなく共に喜び、悲しみの

感情を共有し更に食事をしながら言わば猿のグルーミングのように

コミニケーションを通してつながりを深めていきたいと考えています。

終戦の日の今日、お忙しいのかえんに顔を出される方は少なめでした。

富山県出身のTさんは、小学生の頃の記憶を話されました。

家の近くにあった防空壕には、警報が鳴る度に入って落ち着かない

日々であったこと。

お米よりもジャガイモがいっぱいの食事でジャガイモが嫌いになったこと。

富山市の空襲で真っ赤になった空を観ていたことなど。

そういう体験をされた方の話を聴く機会も少なくなりつつあります。

今日は平和の尊さを想う1日でもあります。

 

2020.2.26

 

「えん」は、3月14日(土)までお休みにします。政府の新型コロナウィル

ス専門家会議は、24日に「拡大か収束か これからの1~2週間が山場」と見

解を表明しています。金沢市でも感染者が4名と増えたことなどでえん参加の

方々もやむを得ないと理解を示されました。えん利用者の中には、ハイリスク

の方もいて本人の意思で休めば済むことではありますが「えん」大好きなので

無理されることも考慮し上記の決定となりました。

また4月4日(土)に開設3周年記念イベントを予定していますが、今後の状

況により最終的な判断をしたいと考えています。私たちは新型コロナウィルス

感染も心配ですが、えん利用者の特に単身者の引きこもり(外出を控える)も

気になるところです。早く新型コロナウィルス感染の終息を願うばかりです。

 

2019.7

えんにおける俳句の指南役Yさん 快挙!

 

この4月にYさんが「春爛漫フェア俳句募集」に応募された句が見事入選され

ました。(俳句選者:宮地英子先生)多くの応募の中から選ばれた句は写真

(春頃えんに掲示されていました)の作品です。

静寂の中に花筏の揺らぎが目に留まって詠んだ句だそうです。

報道などで観る大手堀の様子、名残の花が目に浮かびます。

えんでは、今年から句会を開催していて俳句に対する関心も高く、他の利用者

さんも我が事のように喜んでいます。

 

2019.4.3

2年間を振り返って

2017年3月7日、住民相互の支え合う居場所「ダイバーシティえん」が

スタートしました。

この2年間の開所日数は180数日、利用者数1日平均、7名で推移しています。

利用者がゼロという日は未だありません。また利用回数30回毎の粗品プレゼ

ントにも中々人気があり、4~5回受けている方もいらっしゃいます。

そのことは、私たちの大きな励みになっています。

これまでオープン3ヶ月、クリスマス、オープン1年などゲストを招いてのイベント

の他に食事と健康などパワーポイントを利用し話題提供をしています。

昨年秋からは、金沢市フードバンク事業にも参加し食材の提供を受けながら参加者

への軽食提供も試みています。「ゴミ有料化」、「町内除雪」、「健康」などの情

報交換や互いの安否確認、自分らしく生きたいという気持ちで居心地のよい

おしゃべりの場として、また得意なことを発揮出来る空間として有益な居場所と

位置付けています。

3年目に向けて

日本では人口減少が始まっているにもかかわらず、世帯数が増加しています。

それは、高齢者の単身世帯が増加していることが一因です。

孤立した生活、孤食など精神的にも決して良いことではありません。

誰かと一緒に食事する=共食の勧めが言われています。

えんでの軽食提供に関しては、当日にならないと参加者が分からない

(利用者の任意参加には、参加しようという心理的負担を軽くする効果がある為です。)

不安定さがありメニューを事前に予定することは困難で課題でもあります。

今後サポートを受けている子ども食堂さんとの連携を発展させていきたいと考

えています。

現在のところ、ダイバーシティという意味での利用者の方に多様性はありません。

しかし地域の社会資源として(地域サロンなど)社協とも連携し、社会性の維

持という点から「行く場所は常にある」というイメージでの居場所を目指し、

地域共生社会の一端を担っていきたいと考えています。

開所準備からこれまで備品の提供や食品の差し入れ、ボランティアとしての

参加など支えて頂いた多くの方々に感謝しかありません。

今後とも引き続きご支援・ご協力をお願いしたいと思います。

 

2018.12.22

「えん」のクリスマス&忘年会が催されました。

多くの方に参加して頂きハーモニカ演奏、俳句遊びなど楽しい時間を過ごしました。

今年の「えん」利用状況は、開所日数95日、利用者数651人と多くの方々に利用して

頂きました。3月から12月までの前年比では僅かに利用減となりました。

7~8月の暑さで利用を控えられたことによると考えられます。

また、10月からは金沢市フードバンクに登録し食材の提供を受けて軽い食事を

皆さんで作って食べるようになりました。

来年は、更に利用される方々に寄り添った居場所を目指していきたいと考えています。

 

 

2018.3.11 1年を振り返って

「えん」のコンセプトである障害の有無や年齢に関係なく、みんながそれぞれの持ち味を

出しながら、仲良く時間を過ごせる居場所の提供(新たな地域社会の創造)を始めて1年

が経過しました。この間、多くの方々に物品の寄付やボランティアのご協力頂き感謝の気

持ちでいっぱいです。

昨年の3月7日から先月2月27日まで、91日間開所し延べ900名のご利用を頂きま

した。30回以上参加された方も数名いて、私たちの励みになっています。

食事と健康、お金のことなどパワーポイントを利用したお話の会を5回、

またオープン3ヶ月パーティーやクリスマス&忘年会などのイベントを実施してきました。

当初の子どもや要介護者の参加、簡単な手作業など道半ばのものもありますが、居心地の

良いおしゃべりの場として、例えば「ごみ有料化と処理のしかた」「町内除雪の体制」

「健康」など情報交換としても有益な場になっていると自負しています。

私たちの考えてきたことが、ようやく法律(4月からの介護保険改正)や行政(金沢市

長寿安心プラン2018)などに反映されてきて、社会で高齢者の暮らしを支える仕組み

が整えられつつあります。2年目も利用者に寄り添い、私たちも楽しむ「えん」を続けて

いきたいと思っています。引き続きご支援、ご協力をお願いします。

代表者(高橋)として、決まり事のない自由な集いの場=「えん」の必要性は

参加者「0」という日が1日もなかったことでも実証されたと思っています。

これは、営利を目的としないからこそ運営出来ていると思っています。

従って集客目的のイベントは、多く企画する必要ないのかもしれません。

ただ、近隣に周知することはこれからも継続していきたいと考えています。

 

2017.12.23

先日来の冬将軍も去り穏やかな日に今年最後の「えん」開きました。集まった13

名の仲間でクリスマス&忘年会を催しました。子供の頃を懐かしむようなクリ

スマスケーキカットに興を発し、お弁当とお味噌汁で笑いの中 心身とも満腹感

の幸せを頂いた時間を過ごしました。

先日、今年の漢字「北」が発表されたことに因み、参加者各人が考える漢字を出

し合いながら、納得と称賛の場を共有しました。

参加された方々から「安泰」「別れ」「縫う」「感謝」「惑う」「健康」などの漢字

が出ました。それぞれ皆さんの思いが伝わってきました。何事にも「挑戦」する

気持ちは、幾つになっても大切なことです。老いてくると健康であることが普通

でなくなる場合もあります。元気でいられることに感謝して、来年もまた集いま

しょうとの言葉で締めくくりました。